本日発売の「ファンタスティック・カップル」DVD-BOX。
既にご覧になった皆さんにも、興味はあるけどまだ・・・という皆さんにも、
改めてファンカの魅力を知っていただきたいと思い、韓国ドラマを数多くご覧になっていらっしゃる
ライターさんの座談会を開催しました♪
今回、お忙しい中参加いただいたのは、数々の韓国系雑誌などでもご活躍中のお三方。
佐藤 結さん、小田 香さん、野田智代さんです。
韓流のプロ!のお三方と、エスピーオー 韓国ドラマ買付担当者、そして宣伝担当者が加わり、
昼下がりの「ファンカ・トーク」が炸裂の楽しい座談会となりました。 (ネタバレ的な内容も一部ございます。まだ見てないので・・・という方で内容を知りたくない方は、
ぜひ、ご覧になってからこちらを読んでくださいね!)
宣伝担当A(以下A):みなさん今日はお寒い中ありがとうございました。まず最初に、みなさんが初めてファンカをご覧になったのはいつですか?
佐藤(以下S) 小田(以下O) 野田(以下N):(揃って) KN(KNTV)で。
O:KNでやるのは一通り見るんです。大体、1、2話まではどれも見るんだけど、そのあとは・・ただ、ファンカはもちろんそのまま最後まで見ました。
私は「ノンストップ4」にハマっていたので、ハン・イェスルは割とそのキャラとかぶっていて。その中ではハン・イェスルとヒョンビンとアンディ(SHINHWA)の三角関係が描かれていて、
そこでも彼女ってバンドのサークル仲間から「サガジ」とか呼ばれるちょっとタカビーキャラだったんですよね。男の子をパシリに行かせたりとかね(笑)
で、その役もお母さんを早くに亡くしてお父さんと二人なんだけど、そのお父さんとも離れて暮らしてるみたいな役で。強がっているんだけど寂しがりやみたいな。
買付担当M(以下M):あ〜!!似てますね〜アンナと!
O:ハン・イェスルってそんなにキャリアのある人じゃないし、これ(ファンカ)がほとんど初めてのミニシリーズの主役って感じだからやっぱり自分に近いキャラを脚本家が書いてるんだな・・って。
A:佐藤さん一番最初にご覧になったときの印象はいかがでした?
S: KN(KNTV)に入ったのがちょうどおととしの12月で、見てたらMBC演技大賞とかでファンカがすごい(たくさん)賞を取っていて。そしたら年明けすぐにKNで始まるのがわかったので、「これは見なきゃ!」って感じで。
A:ファンカに出会うために入ったって感じですね(笑)
S:それで1話見たら、もう毎回のOAは欠かさず見て、見れなかったら録画して見てって感じで全部通して見て・・・おもしろいなぁって見てたんだけど、14、15、16(話)見たらもう「何これ!?」
って感じで(笑)
M:号泣?(笑)
S:いや、号泣はしないけど(苦笑)えぇぇ!!!って感じで。
O:アンナが別人になっちゃうでしょ。
S:ジャージャー麺を食べて泣くシーンにびっくり仰天して!で、すぐにOSTを買い、4月に韓国に行き、現地でDVDを買って・・・。とにかく今までになく好きになった感じですね。
M:じゃあ最初から最後までご覧になってここまでハマったのは他にはない?
O:まあハイキック(「思いっきりハイキック!」)もあれですが、ここまではね(笑)
A&M: いや〜すごい!!
A:野田さんはどうですか?
N:私は2006年は「宮」に明け暮れていたので(笑) 「宮」にハマリ過ぎちゃって・・・
M:出た〜(笑)
N:でもファンカもいいって声は勿論聞いてたし、韓国でもいいっていう評判は聞いていたんですよ。見た人の評判や、韓国での評判がいいものってやっぱりハズレはないじゃないですか。
絶対いいんだろうな・・・って思いながら、私はまだチュ・ジフンから抜け出せなかったのね(笑)
そんなときにSPOから発売されるって聞いて、今後のことも考えて見なきゃな〜って思っていた矢先に、まさに佐藤さんが「ファンカで初めて『廃人』になったのよ〜」って聞いてこれは見なきゃって思いました。佐藤さんの声が後押しした感じですね。それで一気に見ちゃいました!
A:じゃあやっぱり佐藤さんがきっかけですね(笑)
S:去年一年あちこちでファンカ、ファンカって言ってましたよ!
N:ドラマで一気に最後まで見れる作品って、よっぽど吸引力がないと見れないと思うんですよ。仕事でいろいろ見るけど、やっぱり見たいがために見るものって少なくて。ファンカは仕事は関係ないのに、土日ずっと見ちゃったし(笑)すごく斬新なドラマだな・・と思いましたね。
A:お仕事柄いろいろドラマをご覧になるみなさんが、そこまで魅力的だなと思ったファンカの一番の魅力って何ですか?
S:この一年(ファンカの魅力を)いろいろ考えたのですが(笑) やっぱりキャラクターが好きなんだなと。出てるもの全てが好きですね。だからオ・ジホさんに会ったら「チャン・チョルス!!」って声かけたくなっちゃうし。
M:ノースリーブ着て欲しいですよね(笑)
S:(本人も)そのほうが楽だって!!ご本人もちょっとチョルスっぽいからね〜
・・・・・・・・・・・・・・・・その後、しばしオ・ジホ氏の話で盛り上がる(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
A:小田さんは?
O:私は個人的に佐藤さんのようにガーっとなってるわけではないんだけど、ドラマとしてすごくよくできてると思った。
ある一定の場所で繰り広げられる話じゃないですか。ナメ(南海島)を出ないでしょ。
結構、最近のドラマって海外ロケしたり、いろいろ場所を変えたり、見た目の派手さで見せるところがあるけど、そういうところが全くなくて。それでいて一人ひとりのキャラクターの作りこみがしっかりできている。みんなに好感が持てるように作ってると。そこが素晴らしいなと。
話が進んでいくと、キャラクターが急にコロっと変わったりするような話があるじゃないですか。それがファンカにはないから。そういうところがすごく安定してるなって。
S:最初に見たときに思ったのは、チョルスとアンナが面白いのはわかるんだけど、ビリーの話って無くても別にやれるんだけど、そのビリーの話とのつなげ方がうまいなと思った。「私たちの出会いはどんなだったか教えて」って言ったときに、一方では妄想の二人の出会いがあったり、そうやってうまく関連付けて、見る人にビリーを忘れさせないようにしてるな・・って。
O:決してビリーも悪い人じゃなくて。悪い人が一人も出てこないところがいい。話をドラマチックにするために、無理やり敵役を作ったり、変な行動を取る人がいない。 パク・ハンビョル(ユギョン)はこの中ではちょっとした悪女キャラだけど、こういう女の子っていくらでもいるじゃない。結構理解の範囲だと思うし。設定自体は実は結構ありえないんだけど、それをリアルに描いてる感じがするってところがうまいな・・・と。
S:映画(原作となったハリウッド映画:『潮風のいたずら』)だと旦那は完全にすっごいイヤなヤツなの。でもドラマでのビリーはいい人で、だからみんなビリーにも感情移入できる。
M:ビリーとコン室長のコンビもよかったですよね〜
A:じゃあ一番お好きなシーンってどこですか?
N:何がよかったって、本当にストーリーの作りが斬新だなって思ったのが一番。チョルスとビリーが一緒に病院にいて、チョルスは「もしかしたら記憶が戻らないかもしれない」と落ち込み、反対にビリーは「記憶が戻るかもしれない」と落ち込み、二人が背を向けながら「はぁ・・・」というシーン。あそこが「なんてうまいんだ!」と思った。記憶喪失の話題って韓国中に溢れ返ってる話題なのに、それを「記憶が戻らなくて困る人」と「記憶が戻ったら困る人」って切り口で描いてて、新しい「記憶喪失」のドラマだと思ったんですよね。ありふれたネタをこんなに面白く描いているんだというところにこのドラマのすごさを感じました。あと、私はビリー好きなんですけど(笑)ビリーが香水を振るたびにアンナの幻想に怯えるシーンがあって、でも我に返って、「アンナはいないんだ。」って喜ぶ滑稽なシーン。
いなくなった人をこんなに喜ぶドラマってないよな・・・って(笑)
O:ペットがうまく使われてるドラマだよね。
N:キャラクターが立っているって話が出てましたけど、私もそれは思ってて、犬や猫、熱帯魚までにもキャラクターを与えてるでしょ。そこがすごいな・・・と。犬も猫も演技うまいですよね(笑)コッスンもホント貧乏くさいというか、庶民犬ですよね・・・
S:かなりコッスンにはハマった・・・ははは。
O:韓国ドラマに「白い犬ブームが」起きたハシリだと勝手に言ってるんだけど(笑)「ありがとうございます」でも「19の純情」でも白い犬!
思わず「コッスン!?」って言っちゃいそうになるよね〜
A:ああいう犬って日本じゃあまり見かけないですよ、今。
S:あれもやっぱりナメ(南海島)だから庶民的に犬が似合うんでしょうね。
M:コッスン大きくなったんですかね?
S:コッスン、ナメ(南海島)にいるんですよ。素人犬だから。ナメでスタッフにスカウトされて30万ウォンくらいの安いギャラで出演したらしいですよ。
一同:へぇ〜(笑)
N:佐藤さんの名シーンはどこですか?
S:私は比較的最初の方なんだけど、(サンシルが)買い物に行って、帰りにチョルスがいなくて、
ユギョンに会ったときに、ユギョンが「オッパ(チョルス)にありがとうって言って」とに言ったときに、サンシルが「あなたは本当にチョルスにありがとうって言いたいの?それとも、チョルスがあなたによくしてくれたってことを私に伝えたくて言ったの?そういう曖昧なことは言わないで」って言うシーンがあって。それを見たときにそこまで細かく書いているのを見て、 「あっそうだな〜」ってもうびっくりしちゃって。
あと、呼び方がくせになる。名前を呼ばない。韓国語ができると、よりこのドラマは面白くなるんじゃないかと思うんですけど。「犬」とか「子供たち」って呼んでるわけでしょ。すごいなって。でも一番最後だけ、別れる時に名前を呼ぶわけでしょ。それが効いてるんですよ〜
A:それってやっぱり作り方が最初から最後までブレずに作っているからできることですよね。最後をふまえて最初から作っているっていう証ですよね。
S:16話で結構私が胸を衝かれたのは、どうでもいいエピソードが実は繋がってたってこと。ジャージャー麺とかもしつこくしつこく出てきたけど、やっぱりあそこに繋がってたのか・・って。インタビューでも言ってたけど、頭とお尻は決まってて、そこにどう行くかっていうのを間の10数話でつなげていく訳で・・・
O:まあ終わりが決まらず書いている作品もあるわけだけど・・・
A:よく、視聴者とかネチズンの反応で結末が変わったとか聞きますよね。
N:カンジャが実は、全てのストーリーに絡んでて、彼女のさりげなくやることが展開していくって。キーパーソンになってますよね。
S:カンジャ効いてるよね。カンジャにはアンナは本音を話すからね。
O:カンジャもアンナのことが大好きなんだけど、カンジャは純粋だから、その人の持っている本質を見て本能で動いてるんだろうね。
S:アンナは理由無く、人が誰かに好意を持つとかが信じられない人なのね。
人との関係がずっと続くこととかも信じられない人だから、そういう人たちに会ってもまだ信じられないでいるのね。カンジャは象徴的で、計算無くこの人と一緒にいたいって気持ちでアンナと一緒にいるじゃない。
N:きっとカンジャが家に入り込んできて、カンジャを送っていくうちに、アンナの心を動かしたんだろうね。ビリーさえも触れずにいたアンナの心をチョルスの愛とカンジャの純粋さで溶かしたんだよね。
A:小田さん好きなシーンってありますか?
O:チョルスとアンナが街に買い物に行って、「お金拾っちゃった!」って喜ぶシーン。共同作業ってわけじゃないけど、一瞬二人の心が通じあったシーン。あと、「心がねじくれてるけど、お前が好きだ」って告白シーン。相手の悪いところも含めて好きだって言う、それでもなおかつ好きだっていうストレートな告白がね。
N:心がねじくれてても好きだって言ってくれるんでしょ!最高だよね〜
大盛り上がりの座談会はまだまだ続きます!
このあとは、俳優の話などなど・・・第2弾もお楽しみに!!
◆ファンカ 座談会 後半はコチラ⇒