父の莫大な遺産を受け継いだ大富豪チョ・アンナは、ニューヨークでの贅沢三昧の日々にも飽き、自身が所有し、夫ビリーが待つ韓国・南海(ナメ)のリゾートホテルへと向かうことに。空港から一人でホテルへ向かったアンナだが、大雨の中で道に迷った上、車は脱輪。偶然、通りかかったチャン・チョルスが3万ウォンで助け出すと請け負ったものの、彼を殺人犯だと誤解したアンナはスコップで強く殴りつけて逃走する。兄の残した3人の甥と共に暮らし、小さな建設会社を営みながら金を稼ぐことに余念のないチョルスは、上着に入った金まで持ち去ったアンナを強盗だと確信し、復讐を誓う。数日後、街に出たアンナはチョルスと再会する。
豪華クルーザーの修理に呼ばれ、またもアンナと顔を合わせたチョルス。船の上で足を滑らせたアンナを抱きとめて助けるが、怒ったアンナは彼を海へと突き飛ばす。その後、ホテルで夫ビリーとも言い争ったアンナはクルーザーに戻って酒を飲み、足をふらつかせ海中へと落ちてしまう。ビリーは彼女が自殺したものとあきらめる。一方、チョルスはアンナに投げ込まれた工具を拾うために海に潜って溺れかけ、救急車で病院に運ばれる。隣のベッドから聞こえる生意気な口調に気づいた彼がカーテンを開けるとそこにいたのはアンナだった。彼女が記憶を失っていると知ったチョルスは、自分の恋人だと偽って病院から連れ帰り、これまで受けた被害の分だけこき使ってやろうと考える。