第15話 「胸が痛い」

ビリーの部屋にあるプールに転落したのをきっかけに記憶を取り戻したアンナ。そんな彼女にビリーは「すべてのことはチョルスのせいで起きた誤解が原因だ」と言って許しを乞うが彼女は許さない。外見は以前通りに戻ったものの、従業員のことを気にかけたり、ビリーに「私も悪かったわ」と謝ったりと、人間らしい温かさを見せ周囲を驚かせるアンナ。しかし、チョルスの家のことが忘れられずに携帯電話を握りしめるばかりの自分にあきれ、アメリカに帰ることを決意する。一方、子供たちに「おばさんは家に帰ったんだ」と話し、自分もアンナを忘れようと努力していたチョルスだったが、電気布団やジャージャー麺を見るたびに、彼女のことを思い出していた。


第16話 「出発」

思い出のバス停で再会したものの、そのまま別れ、自分たちの場所へと戻っていくアンナとチョルス。アンナは記憶を失っていた日々を忘れるため携帯電話に入れていたチョルスや子供たちの写真を次々と消していく。ホテルに戻り、従業員たちの部屋へ湿布をとりに行ったアンナは、彼らと一緒にマッコリを飲んでしばし楽しい時を過ごす。しかし、このままではいつまでたってもチョルスを忘れることができないと気づき、「彼を忘れるためにこれからもっと冷たくなるわ」とビリーに告げる。そんな彼女の言葉にビリーは身を引こうと決めるのだった。翌朝、チョルスたちに会わぬままアメリカに帰ろうと思っていたアンナのところにカンジャがやってくる。